2021年、あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

といっても、このコロナ禍でおめでたい感じはあまりないですが。

アニに限らず、昨年は本当に新型コロナウイルスに振り回された1年でした。

そして今現在も振り回されています。

新年早々は明るい話題を話したいところですが、そうもいきませんね。

当然ですが、不登校ひきこもりの当事者、家族、支援者も例外なく影響を受けました。

コロナ禍によって訪問や面談などの人と接する支援には大きな制約がかかりました。アウトリーチが途切れた例もあります。

当事者会や家族会もいつも通りとはいきません。

行政機関や社会福祉協議会などの、不登校ひきこもりの支援の他に色々と業務がある団体では、新型コロナウイルスの対応に手間を取られて、結果、他の業務が後回しになることが多かったそうです。

コロナ禍ですから、仕方ないことも多いです。

そんな中で、個人的に納得できないこともありました。

「不登校ひきこもりは家にずっといるのだから、コロナで自粛しても関係ない」

「家にいることを政府が推奨しているのだから、気が楽になったのじゃないか」

そういった論調が、特に緊急事態宣言ごろに多く見受けられました。

インターネットの掲示板やSNSであれば、アニもそこまで思わなかったかもしれません。そういったところは基本的に偏った意見が多いので。

アニは今の仕事で行政や教育関係の方とお付き合い多いのですが、そういった社会的に良識を持った人たちも同じような感覚を持っていたのには、正直驚きを覚えました。

もちろん悪意があって言っているのではなく、善意でそう感じているのです。

ニュースのインタビューなんかで「コロナ禍で家に居て、子どもと話す機会が増えた」「子どもと向き合うことができた」と答える人がいます。

アニはそれを聞くたびに「この人は気持ちに余裕のある人なのだな」といつも感じます。

何故なら、子どもと向き合うためには、けっこうな時間的・精神的労力がいるからです。

でも、実際は余裕のある人ばかりじゃありません。

経済的に切羽詰まった人もいます。

新型コロナウイルスに感染しやすい職種に就いている人なんかは、自分が感染するのではないか、家族に感染させてしまうのではないかと不安でしょうし。

ワクチン接種の目途がある程度ついて多少軽減されたでしょうが、いつまでコロナ禍が続くのかと不安になる人もいます。

残念ながら自殺する人もいるのです。

そういった環境の中で、更に不登校ひきこもりの家族を抱えていたらどうでしょうか?

気持ちに余裕のない状態で子どもと向き合えばどうなるか、大抵は余計なことを言って喧嘩になるのが関の山でしょう。

そうでなくても、ギスギスとした雰囲気の毎日を一緒に過ごさなければなりません。

親だけでなく、子どもも同様です。

他方で「ひきこもっていた子どもがZOOMの仕方を教えて、そこから少し会話が生まれた」など、コロナ禍をきっかけに家族関係が好転した例もあります。

ただこれは、当事者の側に何かしたい日頃から思っており、たまたまキッカケがあったから一歩前に進んだということだと思います。

「何かしたいと思っているけど、何をしていいかわからない」

アニはこれを「キッカケ待ちの状態」と呼んでいます。

キッカケ待ちの状態になっているということは、当事者の側に心の余裕があるということであり、それは家族が安心できる居場所を提供し続けた結果だと思います。

逆に言えば、そうでない場合、コロナ禍は不登校ひきこもりに悪影響を与えることの方が多いということです。

アニ個人的には、コロナ禍で制約がありできないことは、それは仕方ないことだと思います。ですが、コロナ禍で生まれる認識のズレや偏見は、仕方ないで済ましてはならないと感じています。

新年早々暗い話ばかりになってしまいましたが、いずれ新型コロナウイルスの対処の仕方が確立され、心の余裕も生まれてくると思います。

昨年は新型コロナウイルスに慣れる1年だったと思いますが、今年は新型コロナウイルスとの付き合い方を覚える1年になるかと思います。

いずれ良い方法に風も吹くとかなと、アニはそう思って今年もボチボチやっていきたいと思っています。

今年もよろしくお願いします。