『若者当事者全国集会』に参加してきました!
アニです。
ちょっと2月24日から2月26日まで旅行に行って来ました。旅行先は大阪府豊中市。『若者当事者全国集会 ひきこもってた当事者、経験者、豊中で集まろう!』に参加してきました。
今回はその三日間のお話をしたいと思います。
『若者当事者全国集会』とは?
不登校・ひきこもりの「当事者のため」に開催される全国的なイベントです。
「当事者・経験者同士の対話」「様々な当事者関連団体の紹介」「社会に合わせる生き方を越えて」という三つの理念を軸に様々なイベントが開催されます。
詳しくはこちらの『若者当事者全国集会 ひきこもってた当事者、経験者、豊中で集まろう!』のご案内をご覧ください。
『若者当事者全国集会』主催団体の1つ『NPO法人ウィークタイ』の泉翔さんは、アニも活動に参加している『不登校・ひきこもり情報誌「今日も私は生きてます。」編集部』のイベントで講演をしてくれたことがあります。そういった縁もあり、アニは今回『若者当事者全国集会』に行くことになりました。
前日祭 ゆるぺちゃ交流会
『NPO法人ウィークタイ』が『若者当事者全国集会』前日祭として企画したのが『ゆるぺちゃ交流会』です。
2月24日の14:00から『とよなか国際交流協会 調理室』で行われたトークセッション&交流パーティーです。
アニ的には信じられないことに「飲食物は参加者各自の持ち込み(飲酒可)」のイベントです。この時間帯から飲酒ができるのは幸せですね(笑)
さてトークセッションは「しあわせ」について、竹内佑一(PSIカウンセリング)を進行役にゲストがトークをするスタイルで、アニもちょいとトークしてきました。
各々自身の「しあわせ」について話したのですが、アニが一番ネガティブに「しあわせ」を捉えている気がしました(笑)
参加者の方が「安心できる、そういう場所に辿り着くこと」という話をされた後、進行役の竹内さん(だったと思う)が「しあわせに辿り着く、探すためには余裕がいるのかも」と話されたのが印象に残っています。
トークが一通り終わったら飲み食いしながら交流でした。写真はその時の物です。
右の方、何かチューチュートレインのダンスみたいに回りそうですね(笑)
第一部 活動紹介
さて『若者当事者全国集会』本編の始まりです。2月25日の13:00から『千里文化センター「コラボ」(大阪府豊中市)』で開催されました。
全国各地で活動をしている12の団体個人が、持ち時間18分で自分たちの活動を紹介します。せっかくなので、ちょっと紹介させてもらいます。
『NPOそーね』一之瀬かおるさん
大阪府豊中市で“あえて生きづらさをワークする”をテーマに「当事者研究」などの活動をしておられます。
『NPO法人 山村エンタープライズ』 藤井裕也さん
岡山県美作市を中心に地域おこしをしている団体です。「山村シェアハウス」「人おこし」などに取り組んでおられます。
『NPO法人 どりぃむスイッチ』 中村友紀さん
広島県福山市で若者支援を行われている団体です。『ふくやま地域若者サポートステーション』も運営されています。
『不登校・ひきこもり情報誌「今日も私は生きてます。」編集部』 古豊慶彦さん
アニの活動している団体ですね。当事者による不登校・ひきこもり情報をまとめた冊子を作って販売しています。今回は紹介用の動画作りました。
下田つきゆびさん
唯一個人の参加です。『高知県KHJやいろ鳥の会』の広報誌において連載されている『つきゆび倶楽部』の作者の方です。
『NPO法人 みんなの未来かいたく団』 児島一平さん
大阪府河内長野市で耕作放棄地を開拓開墾して、農業を通じた若者支援を行っておられます。
『NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク』 田中敦さん
北海道でひきこもり経験者が当事者訪問していくピア・アウト・リーチ支援などを行っておられます。
『ひきこもり新聞』 木村ナオヒロさん
ひきこもり当事者による、当事者のためのメディアとして、情報発信をされています。
『ひきこもりUX会議』 林恭子さん
「ひきこもり女子会」など女性視点の支援活動をされています。
『NPO法人 オレンジの会』 鈴木美登里さん
名古屋を拠点として東海地方を中心に、ひきこもり・障害・生活に不安を抱える方々に自立するための支援を行っておられます。
『NPO法人 ニュートラル』 町田弘樹さん
京都府福知山市で若者支援を行っておられます。
『NPO法人 わかもの国際支援協会』 中村健二郎さん
世界一周から当日4日前に帰国して『若者当事者全国集会』に参加されたそうです。不登校のころの話から世界一周での各国の話をされました。
最後の中村健二郎さんのインパクトがあんまりにも強いですね。世界一周ですもの…(驚)
みなさん各々の特徴を活かしたお話をされました。
例えば、下田つきゆびさんは自身の人生をエンターテイメントとして捉える独特なお話で、かなりすごい話をされていました。アニは凄過ぎて笑ってばっかりでした。
町田弘樹さんの「居場所にも馴染めない当事者もいる」「就労がゴールじゃない」という話は、アニがいつも思っていたことだったので「同じことを考えている人がいる」と非常に共感しました。
第二部 懇親会/第三部 夜通し交流会
第一部会場から場所を変えて、2月25日20:00から22:00まで懇親会。その後、翌8:00まで夜通し交流会が開催されました。
いわゆる飲み会です。どちらも飲食物持ち込みスタイルでしたが、食べ物も用意されていました。
これは炊き出しの豚汁ですね。まだ夜は寒かったのでありがたかったですね。
アニは第二部で帰りました。もう徹夜は厳しいです(苦笑)
第四部 パネルディスカッション
2月26日10:00から第一部と同じ会場でパネルディスカッションが開催されました。テーマは「つながりとしあわせ」。
メインは泉翔さん(NPO法人ウィークタイ)、宮武将大さん(一般社団法人hitotoco)、森下徹さん(NPO法人グローバル・シップスこうべ)、横山泰三さん(わかもの国際支援協会)の4名によるパネルディスカッションです。参加者同士での対話など、参加型パネルディスカッションでした。
会場のこと
『千里文化センター「コラボ」(大阪府豊中市)』のメイン会場には展示や参加しやすい工夫がなされていました。
こちらは会場内の第一部で活動紹介をした団体の展示ブースです。
青かピンクの付箋がありますが、これは活動紹介で参加者が思った感想・質問を貼っています。
会場外に展示された活動紹介で登壇しなかった団体個人の展示ブースです。これは『グローバルスクール』さんの展示ですね。
会場内で参加しなくてもパブリックビューイングが設けられていて、見ることができ、アニはコーヒー片手に一時休憩していました。
最後に休憩室です。
最後に
これだけ大規模なイベントが実施されることはとっても難しいことです。まして参加無料(任意寄付制)ですし。
民間団体がどんなに束になっても、場所のこと、お金のこと、広報のことなど、難しい課題はあります。
今回のイベントは豊中市の行政の方々が本当に尽力されたそうです。
第四部で泉翔さんがある行政の方を紹介されて、「いろんなところに協力をお願いし断られもしました。その時(その行政の方が)当事者のことが分からないが興味を持って耳を傾けてくれた。それが嬉しかった」と仰っていました。
正直言うと不登校ひきこもり、いや若者の当事者の問題は理解されないことが多いです。偏見が未だあると言って差し支えないと思います。
ですが、そんな中で色眼鏡ではなく、単に仕事だからではなく、ただ関心を持って興味を持ってくれることがどれだけありがたいことかと。
「自分にはそんな人たちいるかな」とか、つい思っちゃいました。
何はともあれ、アニにとっては大変楽しく、収穫のある三日間でした。
お世話になったみなさん、本当にありがとうございました!
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